ヒーターのワット密度

ワット密度

  • ヒーターのワット密度は電力密度とも呼ばれ、ヒーターの単位表面積(c㎡)あたりの電気容量(W)で表現されるヒーターの表面負荷(W/c㎡)の度合いのことを言います。
  • ワット密度の数値が大きければ、ヒーターの表面温度は高くなり、ヒーターの寿命が短くなります。
  • ワット密度の数値が小さければ、ヒーターの表面温度は低くなり、ヒーターの寿命が長くなります。

下記に各種被加熱物に対する許容電力密度を掲示しますので、ヒーター選択にお役立てください。

被加熱物 使用温度
最高ワット密度
W/c㎡
アスファルト・タール
およびコンパンド
90 1.0
150 0.6
200 0.6
250 0.5
アルカリ液 100 6.0
アンモニア液 10 4.0
エチレングリコール 150 4.5
苛性ソーダ(2%) 100 7.0
苛性ソーダ(10%) 100 4.0
苛性ソーダ(75%) 80 4.0
活字合金 300 5.0
機械油(SAE30) 120 3.0~3.5
空気(静止) 300 5.0
600 4.0
グリセリン 10 6.0
鉱物油 100 3.0~4.0
200 2.5
酸性液 80 4.0~6.0
C重油 70 1.5
重油 130 4.0
ガソリン・灯油 150 0.5
蒸気(0.5m/s) 150 2.5
250 2.0
350 1.5
蒸気(3m/s) 150 3.8
250 3.2
350 2.0
蒸気(6m/s) 150 4.5
250 3.8
300 2.6
水酸化カリウム 70 3.0
水酸化ナトリウム 380 4.0
シアン化ソーダ 60 6.0
ソルトバス 450 4.5
500 4.0
ダウサムA(液状) 400 1.5~3.5
ダウサムA(蒸気) 400 1.5~2.0
ダウサムE 200 2.0
タービン油 50 3.0
メッキ液 80 6.0
てんぷら油 200 3.0~4.0
トリクレン 65 4.5
70 3.5
菜種油 120 3.0
熱交換油 250 3.5
300 3.0
350 2.0
燃料油の予熱 80 3.0
パークロエチレン 90 3.0
パラフィン・ワックス 65 2.5
プロピレングリコール 65 3.0
70 13.0
100 8.0~10.0
水(高圧) 300 4
溶融金属 260~480 4.2~3.0
溶融硫黄 300 1.5
溶融錫 300 3.0
トランスファー油 300 3.5
溶融グリース 130 3.0
糖蜜 40 0.8
フレオン 150 0.5
ハンダ 300 3.0
アルミ鋳込み 400 8.0
鉄鋳込み 500 8.0